一般論として結婚をして子供を持っている家庭が素晴らしいと言われている気がする。その一方でモテたりお金を持っている男性なのに独身を貫いている人も周りに多くいる気はしないだろうか?
この日本にはびこる不思議な論調をシンプルな4象限で説明しようと思う。
まず日本の男性をモテる↔︎モテない、お金持ち↔︎貧乏の4象限で分けてみる。
ここで大切なのは具体的に”年収〇〇円だから勝ち組!”というように明確な数値で勝ち負けを分けるのではなく、自分視点で自分の身の回りの人を判断して欲しい。
何故ならば人間は社会的な生き物なので、会ったことも無い人には本来影響されないからだ。
続いてここでモテる(=複数の女性と同時に遊ぶことに困らない)×お金持ち(=経済的にゆとりがある)の象限を勝ち組と呼び、
モテない(=なかなか女性と遊べない)×貧乏(=経済的にギリギリ)を負け組と呼ぶことにする。
ここで皆さんの周りの人を思い出してほしい。
結婚適齢期の30才を超えている知人の中で、結婚している人はどんな人だろうか?
もちろん様々な人がいると思うが、傾向として”勝ち組”の人はあまり結婚していないのではないだろうか?
そして正直パッとしない「あれ、この人誰だっけ?」と思ってしまう”負け組”の人が意外と結婚していることに気付かないだろうか?
これは男性の思考が論理重視だということを考えると辻褄が合う。
試しに男性目線で結婚によって得られるメリット・デメリットを洗い出してみよう!
「結婚は論理じゃない、感覚的なものだ!」
という主張は一旦無視する。
個人差はあると思うが、だいたいこんな感じなのではないだろうか?
こう書いてみるとメリットとデメリットは事象の表裏に見えてくる・・・"性と金と世間体の裏表"とでも言えるのでは無いだろうか?
ここで本音で話し合ってみたいのだが、正直な人間ならば出来ればメリットだけ得てデメリットは無くしたいはずである?
要は性と金と世間体をただ欲しいだけ得て、労力やコストは払いたくない。というのが本音では無いだろうか?
しかし、結婚という手段を取っている間はメリットだけ都合よく得ることは難しいと思う。何故ならばパートナーの女性側にも欲は存在していて、男性と女性の欲のズレがデメリットとして挙げられているからだ。
ではどうしたら結婚以外の手段で性と金と世間体を得ることが出来るだろうか?
まず"金"は金で解決できる。笑
そして"性"は、、、女性からモテれば解決出来る。
今まで唯一解決方法が見えなかった"世間体"は時代と共に
「子供いない家庭でもいいよね!」
「結婚しない人生も正解だよね!」
といったダイバーシティーの風潮が生まれてきたお陰でだんだんと解決できてきているのでは無いだろうか?
つまり、時代と共にお金を持っていてモテる男性は結婚せずとも結婚によって得られるメリットだけを得られるようになってきたのでは無いだろうか?
ここで先ほどの図をもう一度見てみよう。
もう言いたいことは分かると思うが、"勝ち組"は結婚によって得られるメリットを何もせずに得ることができているのだ。
"勝ち組"の中ではいまだに世間体が気になる男性のみ結婚を欲しているが、それも時代の流れと共に減っていきそうだ。
これがモテる×お金持ちの男性が結婚しない理由と言えるのでは無いだろうか?
続いて日本において出生率は相変わらず低いものの、結婚率や恋人がいる人の割合が増えている理由も同じ座組みで分析してみようと思う。
(正確には日本の中流階級においてという条件付きだが)
インターネットの発達によって、人は自分の身の回り以外の人についても簡単に知ることが出来るようになった。
インターネットビジネスは基本的にPV数の獲得がKPIなので、"勝ち組"にフォーカスをする。何故ならば勝ち組を題材にした方がターゲットである"負け組"のTwitterのクソリプなどのリアクションが期待できて、結果的にPV数の獲得に繋がるからだ。
つまりインターネットを介して人は今まで以上に”勝ち組”の存在を身近に感じるようになったのである。
すると今までは年収600万円もあればお金持ち、人生で女性に一回でも告白されたことがあればモテると言えたのかもしれ無いが、インターネットによって年収1億円以上の人と簡単にSNSで繋がれたり、バチェラーのようなモテモテ男性の存在を知ることによって感覚的に"勝ち組"のハードルが上がってしまったと思うのだ。
そうなると男性は自分の周りには自分より勝ち組な男性が沢山いるように錯覚してしまう。
これを図にすると下記になる。
繰り返すが、この時大切なのは自分と自分の身の回りで勝ち組負け組を分けることだ。この図で言いたいのは昔以上に自分の身の回りには勝ち組が沢山いて、自分はあくまで負け組の方だと錯覚している人が増えてしまったということだ。
昔は周りの人間の中で勝ち組負け組を分ければよかったのに対して、今はインターネットを通じて知り得た人を含めて勝ち組負け組を分ける。そしてインターネットの世界では"勝ち組"が目立つ。
よって感覚的に自分の周りには自分より勝ち組な人が沢山のいるように錯覚してしまうのである。
こうして自覚ベースでの勝ち組負け組みの数は、逆に下記になってしまったのだ。
自分より勝ち組の人が周りに多くいると錯覚してしまった為に、自分のことを負け組みと認識している人の割合が増えたのだ。
そして負け組みは結婚をする。何故ならばお金がなくてモテないので安定的なセックスを得たり家賃の負担を軽減するために結婚した方が経済合理的に賢いからだ。
最後に結婚して子供を産むことが正しい!という風潮が未だに消えない理由についても上図を用いて説明しよう。
経済的にも男性的にも劣っている負け組は結婚をして子供を産む。一方でわざわざ結婚せずとも結婚によって得られるメリットだけを得ることができる勝ち組は結婚をしないので子供を持たない。
このままでは負け組は勝ち組に全てにおいて負けている。
人間は目の前の人に対して全てにおいて負けていると認めることには抵抗がある生き物だ。そこで負け組みは”結婚して子供を産むことが人として優れいていることだ!”と主張することで勝ち組に一矢報いようとしているのだ。
その一点でのみ勝ち組を言い負かすことができるからだ。
こうして日本のみならず先進国では負け組みの遺伝子が量産され、勝ち組の遺伝子が絶えていく。
ちなみにこの現象に気づいて負け組み(と勝手に決めた人々)を根絶やしにしようと虐殺したのがドイツのヒトラーのユダヤ人大量虐殺だと言われている。
ここからは個人の意見だが、この流れは日本にて結婚において一夫一妻制などの数多の制約が有る限り止めることは出来ないと思う。
我々はこの時代の流れを理解した上でどう生きていくかを考えていく必要があると思う。